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1970年代~1980年代のオーディオブームについて [オーディオ]

1970年代~1980年代にオーディオブームがありました。
1960年代は一体型ステレオが主流だったのに対し、1970年代からバラコン(バラバラでコンポ(単品)を組み合わせること)が主流になりました。当時CDはまだありませんから、アナログプレーヤー、プリメインアンプ、カセットデッキ、スピーカーという構成で2chステレオを楽しむスタイルです。驚くべきことは、これらのコンポの価格は現在のコンポと同等かそれ以上高かったのです。よって、これら全てをそろえて、ある程度の音を楽しむには15万円程度かかりました。当時の物価水準からすると、今の貨幣価値では2倍程度の約30万円くらいに相当すると思います(根拠:20cmのフルレンジスピーカーの価格は、FOSTEXのFE-203が1976年当時、定価¥5,500-ですが、今は相当品のFE-206Enは2013年9月時点で、定価¥9,680-(税抜)でした。)この状況はCDが登場した1980年代も変わらず、アナログプレーヤーがCDプレーヤーに置き換わっただけでした。

そのようなバラコンオーディオ黄金時代を変えたのは、1990年代にAIWAが出したミニコンポでした。当時としては劇的な安さ(確か5~6万円程度)でそれなりに聞ける音がでるものが安く手に入るようになりました。ミニコンポはスピーカー以外は一体型で海外生産により安価にしていたそうです。このミニコンポは爆発的に売れ、ここからミニコンポブームとなります。それとは逆に、バラコンは高価格のため、徐々に衰退していきました。2000年代には、バラコン業界の衰退は限界に達し、電機メーカーは本格的なバラコンから撤退し、ミニコンポのみを販売する傾向が加速しました。バラコン専業メーカーは他社に吸収合併されるか、倒産が相次ぎました。プリメインアンプで有名なSANSUIやカセットデッキで有名なAKAIなどがその例です。ミニコンポブームの火付け役であったAIWAは大手電機メーカーの攻勢に耐えられず、親会社のSONYに吸収合併され、今ではブランドもなくなりました。
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