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トールボーイスピーカーSSP-301の追加改造2 [オーディオ]

100WB03Bというユニットはfoは70HZですが、その他のスペックが不明なため形状がよく似ているP1000Kのスペックを借りて、fdを計算しました。fdの狙い値はfoc1とfoc2の中間である64HZに決めました。37Lと内容積が大きいので結構大口径のダクトになりそうです。塩ビ管で計算すると、内径100mmの場合長さ70mm、内径125mmの場合長さ150mmとなりました。本当は、この中間が良かったので、探したら良いものがありました。内径100mm用の塩ビ継手です。内径114mmで長さが105mmちょうどfd=64HZになりました。ただし、継手中心には内径が小さくなる方向に凸型の段差があり、音像が乱れる可能性があります。そこで、パテで段差を滑らかなスロープになるように角を埋めました。加工は極めて簡単で、今のバスレフダクトの直上に直径114mmの穴をジグソーで空け、そこに木づちで打ち込み、入口内側面を木ねじで4ヵ所止め、バッフルとダクトのすき間はパテで埋めました。パテ乾燥後、バッフルと同色のペンキで塗り完成しました。
SS-301追加改造6_trim.jpg
さて音はどうでしょう。いきなり、ここで周波数特性がどうなったかざっくり調べた結果をご提示します。
<BEFORE>
PMA-390RESP&SS301_NEW_20160908.jpg

<AFTER>
SS-301改_FFT_NEW2.jpg

御覧のとおり、50HZの凹みがなくなり、64HZが以前より盛り上がりやや低音ブースト気味の特性となりました。聴感上は、低音がしっかりと出てきた感じで良いです。45HZのダクトは機能しなくなりましたが、J-popを聞く分にはあまり気になりません。極端に高域も低下していないので、このままでも十分に聞けます。しかし、どうしても不足を感じたら、スーパーツィーターを付けるしかないと思っています。クロスオーバー周波数を29KHZあたりにもっていくとちょうど良いと思います。
正直、ここまでうまく行くとは思っていませんでした。10cmのフルレンジスピーカーの実行振動半径は通常4cmつまり直径8cmです。スピーカーの振動部位直径よりも大きな口径のダクトをドライブする力はあるのか?しかし、このスピーカーの277gという強力なマグネットのおかげでドライブできたと思います。マグネットが190gしかないFE-103Enでは無理かもしれません。しかし、同じFOSTEXのスピーカーでもマグネット重量が340gと強力なFF-105WKなら、きっと成立するでしょう。

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トールボーイスピーカーSSP-301の追加改造 [オーディオ]

もともと テクニクスの中古スピーカー10F10用に設計したSSP-301。音があまりに扁平(10F10が寿命尽きていました)やむなくFE-127KO単発に交換。内容積37L、fd=45HZのバスレフなので、FE-127KOのfoが10F10よりも13HZ高く83HZ、マグネット重量がFE-127KOは160gで10F10の283gよりかなり非力なのは酷でした。十分に鳴らすことができず。ユニットを交換しました。ノーブランドですが、コイズミ無線扱いということで信用して、100WB03Bというユニット。裏にはTOYOという文字がありましたが意味不明。しかし、スペックは10F10にかなり近いのです。foは70HZで同じ。マグネット重量は277gと6gしか違わず強力。f特はfo~10KHZで高域の伸びは今一つですが、交換してみました。
100WB03Bは能率が89dBとやや低いので少しパワーは入りますが、ボリュームを上げるとそれなりに低音が出ていましたが、45HZのバスレフダクトとのつながりはイマイチでやや低音不足な感じです。しかし、高域もFOSTEXのP1000Kよりは出て、とりあえずツィータなしで行けそうです。特価で1個1368円でしたが、なかなか良い買い物でした。
低音不足はf特にも反映されました。
PMA-390RESP&SS301_NEW_20160908.jpg
それは、バスレフダクトのチューニング周波数が45HZと低すぎるため、50HZに凹みができ低音不足を感じるからです。
そこで、fd=64HZの新たなダクトを追加することとしました。今回は簡単に工作ができ後付けするため、塩ビ配管を使うこととしました。つづきはまた、今度。
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