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アンプ→スピーカー接続ケーブル論争3 [オーディオ]

引き続き、スピーカーケーブルの話です。(「アンソロジー 長岡鉄男」出版:音楽之友社)より
「被覆にも多くの問題がある。電気的性質も多少は影響すると思うが、より重要なのは機械的な性質だ。線材をしっかりと締め付け、被覆自体は強度が大きく、しかも鳴きにくく、十分な重量がある、というのが基本。

(長岡鉄男氏の)自作スピーカーケーブルは5.5mm2のキャプタイヤケーブルに2.0mm2 GC-OFC(非売品、4N純度のOFC)を圧着端子で接続して使用している。」

また(「長岡鉄男のオリジナルスピーカー設計術 こんなスピーカー見たことない1」出版:音楽之友社)Q&Aコーナーより
「(私が使用している)キャプタイヤケーブルは電気工事用の規格品であり、正式名称は”2芯ビニル線種ビニルキャプタイヤケーブル”といいます。太さによって7種類に分けられますが、オーディオ用として適用なのは、
 2.0mm2(1芯線構成:Φ0.26mm×37本)
 3.5mm2(1芯線構成:Φ0.32mm×45本)
 5.5mm2(1芯線構成:Φ0.32mm×70本)
の3種類でしょう。」

以上から長岡鉄男氏が使用していたスピーカーケーブルは
 5.5mm2のキャプタイヤケーブル(1芯線構成:Φ0.32mm×70本)に2.0mm2 GC-OFC(非売品、4N純度のOFC)を圧着端子で接続したもの
だということがわかりました。
また、雑誌の写真から”2.0mm2 GC-OFC”の長さは15cm程度で、形状から2芯のキャプタイヤケーブルであることがわかりました。このGC-OFC線が単線か撚線かはわかりません。

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アンプ→スピーカー接続ケーブル論争2 [オーディオ]

引き続き、スピーカーケーブルの話です。(「アンソロジー 長岡鉄男」出版:音楽之友社)より
「撚線の特殊なものとしてシールド線に使われるような編線があるが、これは概してよくないようだ。実効長が長くなるとか、電気的には静電容量が増えるとか、構造上はガサガサしやすいとかデメリットが大きい。シールド効果を必要としない場合はデメリットだけがクローズアップされてしまう。
構造で問題なのは共振しやすさだ。ケーブルは交流を流せば振動する。振動は電気信号の一部を失わせることであり、同時に余分な信号(ノイズ、歪み)を付け加えることである。
振動しにくいのは、太くて柔らかい単線を使ったキャプタイヤケーブルだ。それはトゥイストをかけていない方がよい。
振動しやすいのは、硬い線材を使った極細の線を数10本数百本と撚り合わせた撚線で、被覆が薄く弱いものだ。
6N、7Nといった高純度の線材も炉から引き出したままの単線だと非常に柔らかいのだが、細く線引き加工するとピアノ線なみに硬くなってしまい指に突き刺さる。こうなると音も一変してしまう。同じ6Nを使っても、単線ケーブルと同じ断面積の撚線のケーブルとは、まったく別物である。」(つづく)
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