フルデジタルプリメインアンプはなぜ主流にならないのか? [オーディオ]
フルデジタルプリメインアンプDENON PMA-30の試聴結果は正直言いまして残念でした。
しかし、なぜフルデジタルプリメインアンプは主流にならないのでしょうか?
安価でベストバイ、ハイCPプリメインアンプは以下のように多数ありますが、すべてアナログプリメインアンプです。
MARANTZ PM5005
DENON PMA-390RE
YAMAHA S-301(DAC内蔵)
ONKYO A-9050(DAC内蔵/生産完了品、後継はA-9150)
もうひとつ、疑問なのは、なぜフルデジタルプリメインアンプはミニコンポサイズにしてしまうのでしょうか?スピーカーへ出力する最終段はどのみちD/A変換後、それなりの出力電流が必要なので、トランスも大型のものが必要なのではないのでしょうか。小型にこだわった結果、中途半端なもになっていないでしょうか?
TEACが出しているデジタルアンプも同様のことが言えます。なぜ、小さくしてしまうのでしょうか?しかし、PMA-30と同条件でデジタルアンプ TEAC A-H01(生産完了品)で試聴したところ、低音は必要十分しっかり出ています。つまり、設計次第ということになります。
いろいろ調べると、現在、発売されているミニコンポのほとんどがパワーアンプ部はデジタルアンプ化されていました。つまり、高効率で発熱が少ないデジタルアンプはミニコンポ向けということになります。また、高効率ゆえ低消費電力で省エネ社会にもマッチするということです。
フルデジタルアンプのメリットは、そのSN比の高さにあります。通常のデジタルアンプはせっかく音楽情報がデジタルで入ってきても
D/A変換→アナログプリアンプ→A/D変換→デジタルパワーアンプ→D/A変換
という具合に一度内部的にアナログに戻してしまうため、当然S/N比が悪くなります。
ただし、この差が、どの程度の差かということです。
私の使用しているバックロードホーンD-100改でも、その差はわずかに聞き取れるレベルです。あまりオーディオに興味がない方は差がわからないかもしれません。長岡鉄男氏設計のスーパースワンならわかりやすいかもしれませんが・・・。
また、デジタルプリメインアンプが不発だったのも理由の一つかもしれません。下記のような比較的サイズが大きなデジタルプリメインアンプ製品が発売されていましたが、現在は生産完了し、後継機種も出されていない状態です。
SONY UDA-1
ONKYO A-5VL
ONKYO A-7VL
いずれも、あまり安価な製品では無く、実売価格で5万円以上はしたようです。
しかし、なぜフルデジタルプリメインアンプは主流にならないのでしょうか?
安価でベストバイ、ハイCPプリメインアンプは以下のように多数ありますが、すべてアナログプリメインアンプです。
MARANTZ PM5005
DENON PMA-390RE
YAMAHA S-301(DAC内蔵)
ONKYO A-9050(DAC内蔵/生産完了品、後継はA-9150)
もうひとつ、疑問なのは、なぜフルデジタルプリメインアンプはミニコンポサイズにしてしまうのでしょうか?スピーカーへ出力する最終段はどのみちD/A変換後、それなりの出力電流が必要なので、トランスも大型のものが必要なのではないのでしょうか。小型にこだわった結果、中途半端なもになっていないでしょうか?
TEACが出しているデジタルアンプも同様のことが言えます。なぜ、小さくしてしまうのでしょうか?しかし、PMA-30と同条件でデジタルアンプ TEAC A-H01(生産完了品)で試聴したところ、低音は必要十分しっかり出ています。つまり、設計次第ということになります。
いろいろ調べると、現在、発売されているミニコンポのほとんどがパワーアンプ部はデジタルアンプ化されていました。つまり、高効率で発熱が少ないデジタルアンプはミニコンポ向けということになります。また、高効率ゆえ低消費電力で省エネ社会にもマッチするということです。
フルデジタルアンプのメリットは、そのSN比の高さにあります。通常のデジタルアンプはせっかく音楽情報がデジタルで入ってきても
D/A変換→アナログプリアンプ→A/D変換→デジタルパワーアンプ→D/A変換
という具合に一度内部的にアナログに戻してしまうため、当然S/N比が悪くなります。
ただし、この差が、どの程度の差かということです。
私の使用しているバックロードホーンD-100改でも、その差はわずかに聞き取れるレベルです。あまりオーディオに興味がない方は差がわからないかもしれません。長岡鉄男氏設計のスーパースワンならわかりやすいかもしれませんが・・・。
また、デジタルプリメインアンプが不発だったのも理由の一つかもしれません。下記のような比較的サイズが大きなデジタルプリメインアンプ製品が発売されていましたが、現在は生産完了し、後継機種も出されていない状態です。
SONY UDA-1
ONKYO A-5VL
ONKYO A-7VL
いずれも、あまり安価な製品では無く、実売価格で5万円以上はしたようです。
DENON フルデジタルプリメインアンプ PMA-30を試聴しました [オーディオ]
DENON PMA-30を試聴しました。
<試聴システム>
・CDプレーヤー DENON DCD-50
・プリメインアンプ DENON PMA-30
※接続:CDからコアキシャルデジタル出力し、PMA-30のデジタル入力へ接続。ケーブルはSONY製コアキシャルデジタル専用OFCケーブルRK-DVD10/1.0m。DACはPMA-30内蔵のものを使用。
・スピーカーケーブル 3.5mm2(1芯線構成:Φ0.32mm×45本)(4芯キャプタイヤ)1.4m×2本
・スピーカー D-100改(長岡鉄男氏設計のバックロードフォーンD-100をベースに変更を加えたもの):D-100からの変更点
・スピーカーユニットをFF125K→FE126Enに変更
・スーパーツィーターとしてFOSTEX FT17Hを逆相接続で追加。クロスオーバー周波数は29KHz
で0.68μFのPARC AUDIOのポリプロピレンコンデンサーで6dB/octのフィルターのみ。
アッテネータはオーディオ用抵抗で構成。FE126Enの能率に合わせこみしました。
・板材をt=15mm合板からt=12mmのパーティクルボードに変更
・板材を薄くしたため、バッフル・天板・背板を板材2枚重ねで補強
・音道に変更なし。
参考:D-100のホーンカットオフ周波数は64Hz
<試聴に使ったCD>
・J-pop、Rock、80年代POPS・DISCO MUSIC
<試聴結果>
全音域で透明度の高い音でフルデジタルの良さが出ているが、どのSOURCEを聞いても低音のパンチ力が欠けるところが大変残念。これは、電源系が弱いからか、音作りから来ているのか原因はわかりませんが。BASSを+4dBしても、聴感上低音不足に感じます。これはなんとかしていただきたいです。バックロードフォーン用の磁気回路が強力なスピーカーユニットもドライブできるように改善をお願いしたいです。
また、スーパーウーファーを追加しても、メインスピーカーとのつながりが悪いです。これは機能面の不足(PMA-30でスーパーウーファーへ送る信号のカットオフ周波数の選択や位相切替の機能がない)の結果です。
<試聴システム>
・CDプレーヤー DENON DCD-50
・プリメインアンプ DENON PMA-30
※接続:CDからコアキシャルデジタル出力し、PMA-30のデジタル入力へ接続。ケーブルはSONY製コアキシャルデジタル専用OFCケーブルRK-DVD10/1.0m。DACはPMA-30内蔵のものを使用。
・スピーカーケーブル 3.5mm2(1芯線構成:Φ0.32mm×45本)(4芯キャプタイヤ)1.4m×2本
・スピーカー D-100改(長岡鉄男氏設計のバックロードフォーンD-100をベースに変更を加えたもの):D-100からの変更点
・スピーカーユニットをFF125K→FE126Enに変更
・スーパーツィーターとしてFOSTEX FT17Hを逆相接続で追加。クロスオーバー周波数は29KHz
で0.68μFのPARC AUDIOのポリプロピレンコンデンサーで6dB/octのフィルターのみ。
アッテネータはオーディオ用抵抗で構成。FE126Enの能率に合わせこみしました。
・板材をt=15mm合板からt=12mmのパーティクルボードに変更
・板材を薄くしたため、バッフル・天板・背板を板材2枚重ねで補強
・音道に変更なし。
参考:D-100のホーンカットオフ周波数は64Hz
<試聴に使ったCD>
・J-pop、Rock、80年代POPS・DISCO MUSIC
<試聴結果>
全音域で透明度の高い音でフルデジタルの良さが出ているが、どのSOURCEを聞いても低音のパンチ力が欠けるところが大変残念。これは、電源系が弱いからか、音作りから来ているのか原因はわかりませんが。BASSを+4dBしても、聴感上低音不足に感じます。これはなんとかしていただきたいです。バックロードフォーン用の磁気回路が強力なスピーカーユニットもドライブできるように改善をお願いしたいです。
また、スーパーウーファーを追加しても、メインスピーカーとのつながりが悪いです。これは機能面の不足(PMA-30でスーパーウーファーへ送る信号のカットオフ周波数の選択や位相切替の機能がない)の結果です。