「遊び」について

「遊び」と言っても、レジャーや趣味のことではありません。例えば、ギアとギアのスキマ、別名「ガタ」ともいいます。ギアとギアをかみ合わせたとき、この「遊び」があることによって、動作したときに、磨耗も少なく長寿命になります。もちろん、潤滑剤が必要ですが。
これとは、別に世の中にはこれに似た「遊び」が必要なものは多く存在します、スピーカーBOXにΦ93mmの取り付け穴のフルレンジスピーカーを取り付けるのに、ちょうどΦ93mmの穴を開けてもはまりません。ともに真円でないし、たとえ真円であっても同寸法の場合ははまりません。ここで「遊び」が必要になります。すなわちスキマです。穴のほうが若干大きい必要があります。
人間関係や職場環境も同じで、「遊び」が必要です。常に100％の力を出し切っていたら、いつか燃え尽き症候群になって、病気になります。100％出すときと、時々アイドリングみたいに少し休む時間、すなわち仕事にも「遊び」が必要です。これを理解していない社長さんの部下は地獄です。こき使われてボロ雑巾みたいに捨てられるのがオチです。まあ、仕事とは言え、100の力のうち、平均して80の力が出せていれば良しとしないと仕事は長続きしないと思います。ここに気がつく人は少ないです。

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