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改めてスピーカーBOXに向いた板材についてのこだわり [オーディオ]

結論から先に言いますと、スピーカーBOXに向いた木の材質は、
固いこと(=比重が大きいこと)、合板の場合は内部に空洞がないこと です。
ここで、スピーカーBOXに使われそうな材料の比重を見てみます。
    木の材質名     比重 ホームセンターで入手  価格    
1.フィンランドバーチ合板 0.72 困難(普通売っていない)高い
2.パーティクルボード   0.72  購入可        安い
3.MDF板         0.61  購入可        普通(パーティクルボードより高い)
4.ラワン合板       0.6   購入可        普通
5.針葉樹合板       0.58   購入可        普通
6.シナ合板(全部シナ)  0.53   購入可        やや高い
7.ランバーコア      0.37   購入可        安い

フィンランドバーチ材よりも高比重なロシアンバーチ合板もあるらしいのですが、一般人では入手困難なので除外します。当然1.も除外です。
この中で、比重が大きく、最も安価なのはパーティクルボードです。価格も1820mm×910mm、版厚15mmで1750円(税抜)くらいです。
価格でいうと MDF板がパーティクルボードの2倍程度、ラワン合板が1.5倍程度ですか。
あとは、ラワン合板<針葉樹合板<シナ合板(全部シナ)という価格順です。
スピーカーBOXで絶対に使ってはいけないのは、ランバーコアです。中に空洞があり、変な周波数で共鳴箱として働き、変な音を出す可能性があります。
シナ合板も比重が低い=やわらかいので使用できないと考えた方が良いです。ただし、中身はラワン合板で裏表だけ薄いシナ板を張ったシナ合板は使えます。
長岡鉄男氏はじめ、普通はこのラワン合板で裏表だけ薄いシナ板を張ったシナ合板が使われます。そこそこの比重で入手性が良いのと、加工しやすいという点からだと思います。
しかし、私は安くて固いパーティクルボードにこだわっています。なぜ、これが自作で使用されないか。答えは明白で、カット面があまりきれいではないからです。MDF板が細かい粒子の木材チップを圧縮成形したものですが、パーティクルボードはやや粗めの木材チップを圧縮成形したものなので、カット面がぼこぼこに荒れていて見た目が良くないからです。でも比重は高いので、メーカー製のスピーカーはほとんどパーティクルボードを使用しています。見た目がきれいになるようにメーカー製は45°斜めカットして角を合わせ、カット面を見えなくしています。その上に高級なものは突板という化粧板を貼り、見栄えを良くします。低価格なスピーカーは木目シートを張り付けています。その証拠に、安いミニコンポのスピーカーの後ろを見ると、パーティクルボードのガサガサなカット面がむき出しになっているものもあります。
このパーティクルボードの端面のガサガサ隠しや、私は木ねじを多用するので、外側から見える木ねじ隠しに木材補修用パテを使っています。このパテも上から塗装できるタイプを選択すれば、塗装後、かなりパテを塗ったところは目立たなくなります。色は濃い方が良く、私はこげ茶色を使用しています。
ちなみに、私が先だってオールパーティクルボード(板厚12mm)で製作したD-100改のバックロードホーンの重量(スピーカーユニット、玉石込)は約23.8Kg/台でした。重量級です。箱の役割は高い剛性でスピーカーユニット以外のどの部分も振動させないことと、箱を重くして、マグネットが強力なユニットは特にですが、そのドライブ能力に負けないことです。そうすると良い音が出ます。
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