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ピュアオーディオ用ハイCPな組み合わせを考える4 [オーディオ]

私はハイCP(安く・良い音)をオーディオに求める時に2番目に悩むのは、アンプです。数十年以上オーディオマニアをやっていますと、わかりますが、初めてアンプを購入する人はどれがアンプかわからない、電気的組み合わせとして良いかどうかわからないのではないでしょうか。そういう接続のわかりにくさから、1980年代全盛だった、バラコン(バラバラにオーディオ単品コンポーネントを購入し組み合わせる)ブームが去り、1990年代のミコンポブームに取って代わられたと思います。手軽に、それなりの音が楽しめるのがミニコンポです。しかし、バラコンが復活のきざしがある今、各メーカーはもう少し、接続について丁寧な説明をカタログ段階ですべきであると思います。
 アンプは、D級(デジタル)アンプ、USB入力DAC内蔵アンプも加わり、種類が増えました。整理すると下記のようになると思います。

 1. セパレートアンプ
 2. プリメインアンプ
 3. AVアンプ
 4. レシーバー
 5. ヘッドフォンアンプ

1. セパレートアンプ
 高級オーディオの代名詞で、コントロールアンプ(かつてはプリアンプと言っていました)とメインアンプにわかれます。コントロールアンプは入ってきた入力の切り換えとメインアンプに送るべき信号の大きさの調整、つまりボリュームコントロールです。メインアンプは純粋に入ってきた音声信号をスピーカー駆動できるレベルの信号まで音声信号を増幅するだけの機能です。コントロールアンプは50万円台が中心で100万円以上のものもあります。メインアンプはさらに高額で価格帯の中心は100万円程度です。この分野では国産メーカーはほとんど撤退しており、高級に絞った製品群を展開しているアキュフェーズとラックスマンが力を入れている状況です。他は海外メーカーで占められています。

2. プリメインアンプ
 これはもともと、セパレートアンプのプリアンプとメインアンプを組み合わせて1つにしたことからこの名前が付き、価格的には安く、実売2万円台からあります。メーカーによってはこれを、インテグレーテッドアンプ(統合されたアンプ)と呼ぶところもあります。ハイCPな組み合わせでスピーカーで音を聞く人はまず、これが対象になると思います。しかし、近年、プリメインアンプにも本格的なデジタルアンプが安価になってきていますので、
 ・オーソドックスなアナログ増幅のプリメインアンプ(A級、AB級の2種)
 ・D級(デジタル増幅)のプリメインアンプ
の選択幅があります。
 かつては、プリメインアンプは重量が重いのもが良いとされていました。理由は電源がしっかりしているアンプは大型トランスや左右独立トランスを配置しているから重い。また、シャーシの振動抑制を考えて、厚板を使い重くなる。足に金属ムク材の大型スタビライザーを使って重くなる。しかし、安価で高品質なデジタルアンプの登場で、それが覆されました。デジタルアンプは高効率で増幅するため排熱があまり必要ないので、電源も小さくて済むし、大きなヒートシンクもいらないので、軽量小型になる。しかし、音はアナログ重量級アンプに迫る質がある。結局試聴してみないとわかならないということです。

3. AVアンプ
 AVはAudio Visualから来た言葉で音声と映像信号を同時に扱うアンプです。もちろん通常のプリメインアンプとして使うこともできます。できれば、TVやBDレコーダーをHIDMI端子でAVアンプに接続し、5.1chステレオで楽しむと映画は最高です。AVアンプの最大の特徴はすべてDAC内蔵だということです。しょぼいCDプレーヤーのデジタル出力から入力すれば、CDの音は一新されて別物と思えるくらい良くなりなすよ。

4. レシーバー
 これはかなり古く(30年以上前)から使われている用語で、プリメインアンプにFM/AMチューナー機能をくっつけたものです。それ以外はプリメインアンプと機能的には何ら変わりはありません。どうしてもFM放送を高音質で聞きたい人だけにお薦めです。

5. ヘッドフォンアンプ
 家ではスピーカーを使用せず、ヘッドフォンしか使わない人にはお薦めです。もともとこの機能は、プリメインアンプやAVアンプにはすべて備わっていますので、スピーカーと兼用使用の人にはお薦めできません。
 最近はPC用でUSB入力し、DAC内蔵タイプで増幅するものが多いように感じます。確かに、マザーボードのアナログ出力はあまり質が良くありませんから賢明策だと思います。できれば、DAC後段はD級(デジタル)アンプ構成のものが私は好きです。
 オーディオもPCも楽しむ方は、入力がUSB、光デジタル、同軸デジタル(コアキシャル)に対応していれば、問題ありません。今のCDプレーヤーやネットワークプレーヤーは一部を除いて、ほとんどが光デジタル、同軸デジタル出力の片方または両方を持っていますから。

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