SSブログ

フルデジタルプリメインアンプはなぜ主流にならないのか?その2 [オーディオ]

フルデジタルプリメインアンプは主流にならないのか?もう一度考えていました。
そもそもフルでなくてもデジタルプリメインアンプは通常のアナログプリメインアンプよりも高価です。それは単純にDACを内蔵しているからというだけでなく、現在のデジタルプリメインアンプはDSD 5.6MHZ対応を謳い”ハイレゾ対応”で売ろうとしているからではないでしょうか。
通常のアナログプリメインアンプでは、帯域としてせいぜい196KHZまでカバーしていれば良いのですが、DSD 5.6MHZ対応のデジタルアンプは5.6MHZという高周波ノイズ源を抱えた上、このノイズによる雑音を抑えなくてはなりません。これにおそらく回路的にお金がかかるのではないでしょうか?KHZ帯よりもMHZ帯のノイズ抑制は困難です。特にスイッチングノイズの抑制と波形を崩さないことの両立はいくらデジタルと言えども難しいのです。
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

デジタルアンプ紹介のブログにはフェイク物が多すぎる! [オーディオ]

「おすすめデジタルアンプ」で検索したら、とんでもないHPが数多く出てきました。
ほとんどのHPはアフリエイト(広告クリックで収入を得る)で稼ぐ目的で、ろくに音も聞かず、カタログの写真やスペックを多用して、結論が貧相なものが多いです。中には誤った情報もよく入っています。いくつか例を挙げます。

・プリメインアンプ・ヤマハS-301はデジタルアンプである。→誤り
理由:S-301はDAC内蔵プリメインアンプなので、デジタル入力が可能なだけで、中身はアナログアンプです。デジタルアンプとは、パワーアンプ部がデジタル処理で増幅するものをいいます。

・アンプ出力10Wでは実用にならない。→誤り
理由:私たちが通常聞いている範囲では、聞くスピーカーの能率次第ですが、市販の6Ωブックシェルフスピーカーの場合、0.1~0.5W程度くらいしか使っていません、1~2Wで鳴らしたら騒音になります。10Wあれば、家庭で音楽を楽しむ用途としては十分です。

追伸、フルデジタルプリメインアンプとデジタルアンプの違い(デジタル入力可能な場合)を信号の流れで説明します。

<デジタルアンプ>
入力デジタル信号→D/A変換器→LPF(ローパスフィルター)→アナログプリアンプ(含むアナログボリューム)→A/D変換器→デジタルパワーアンプ→D/A変換器→LPF→スピーカー

<フルデジタルアンプ>
入力デジタル信号→デジタルボリュームで出力調整する回路→デジタルパワーアンプ→D/A変換器→LPF→スピーカー

デジタル処理はPCM方式とΔΣ方式があり、それぞれ特徴があり、メーカーが選択するICで処理方法が決まります。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

フルデジタルプリメインアンプはなぜ主流にならないのか? [オーディオ]

フルデジタルプリメインアンプDENON PMA-30の試聴結果は正直言いまして残念でした。
しかし、なぜフルデジタルプリメインアンプは主流にならないのでしょうか?

安価でベストバイ、ハイCPプリメインアンプは以下のように多数ありますが、すべてアナログプリメインアンプです。
MARANTZ PM5005
DENON PMA-390RE
YAMAHA S-301(DAC内蔵)
ONKYO A-9050(DAC内蔵/生産完了品、後継はA-9150)

もうひとつ、疑問なのは、なぜフルデジタルプリメインアンプはミニコンポサイズにしてしまうのでしょうか?スピーカーへ出力する最終段はどのみちD/A変換後、それなりの出力電流が必要なので、トランスも大型のものが必要なのではないのでしょうか。小型にこだわった結果、中途半端なもになっていないでしょうか?
TEACが出しているデジタルアンプも同様のことが言えます。なぜ、小さくしてしまうのでしょうか?しかし、PMA-30と同条件でデジタルアンプ TEAC A-H01(生産完了品)で試聴したところ、低音は必要十分しっかり出ています。つまり、設計次第ということになります。
PMA30&AH01_3.JPG
A_H01.jpg
いろいろ調べると、現在、発売されているミニコンポのほとんどがパワーアンプ部はデジタルアンプ化されていました。つまり、高効率で発熱が少ないデジタルアンプはミニコンポ向けということになります。また、高効率ゆえ低消費電力で省エネ社会にもマッチするということです。

フルデジタルアンプのメリットは、そのSN比の高さにあります。通常のデジタルアンプはせっかく音楽情報がデジタルで入ってきても
 D/A変換→アナログプリアンプ→A/D変換→デジタルパワーアンプ→D/A変換
という具合に一度内部的にアナログに戻してしまうため、当然S/N比が悪くなります。
ただし、この差が、どの程度の差かということです。

私の使用しているバックロードホーンD-100改でも、その差はわずかに聞き取れるレベルです。あまりオーディオに興味がない方は差がわからないかもしれません。長岡鉄男氏設計のスーパースワンならわかりやすいかもしれませんが・・・。

また、デジタルプリメインアンプが不発だったのも理由の一つかもしれません。下記のような比較的サイズが大きなデジタルプリメインアンプ製品が発売されていましたが、現在は生産完了し、後継機種も出されていない状態です。

SONY UDA-1
ONKYO A-5VL
ONKYO A-7VL

いずれも、あまり安価な製品では無く、実売価格で5万円以上はしたようです。
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

DENON フルデジタルプリメインアンプ PMA-30を試聴しました [オーディオ]

DENON PMA-30を試聴しました。
PMA30_4.jpg

<試聴システム>
・CDプレーヤー DENON DCD-50
・プリメインアンプ DENON PMA-30
※接続:CDからコアキシャルデジタル出力し、PMA-30のデジタル入力へ接続。ケーブルはSONY製コアキシャルデジタル専用OFCケーブルRK-DVD10/1.0m。DACはPMA-30内蔵のものを使用。
・スピーカーケーブル 3.5mm2(1芯線構成:Φ0.32mm×45本)(4芯キャプタイヤ)1.4m×2本
・スピーカー D-100改(長岡鉄男氏設計のバックロードフォーンD-100をベースに変更を加えたもの):D-100からの変更点
 ・スピーカーユニットをFF125K→FE126Enに変更
 ・スーパーツィーターとしてFOSTEX FT17Hを逆相接続で追加。クロスオーバー周波数は29KHz
  で0.68μFのPARC AUDIOのポリプロピレンコンデンサーで6dB/octのフィルターのみ。
  アッテネータはオーディオ用抵抗で構成。FE126Enの能率に合わせこみしました。
 ・板材をt=15mm合板からt=12mmのパーティクルボードに変更
 ・板材を薄くしたため、バッフル・天板・背板を板材2枚重ねで補強
 ・音道に変更なし。
参考:D-100のホーンカットオフ周波数は64Hz

<試聴に使ったCD>
・J-pop、Rock、80年代POPS・DISCO MUSIC

<試聴結果>
全音域で透明度の高い音でフルデジタルの良さが出ているが、どのSOURCEを聞いても低音のパンチ力が欠けるところが大変残念。これは、電源系が弱いからか、音作りから来ているのか原因はわかりませんが。BASSを+4dBしても、聴感上低音不足に感じます。これはなんとかしていただきたいです。バックロードフォーン用の磁気回路が強力なスピーカーユニットもドライブできるように改善をお願いしたいです。
また、スーパーウーファーを追加しても、メインスピーカーとのつながりが悪いです。これは機能面の不足(PMA-30でスーパーウーファーへ送る信号のカットオフ周波数の選択や位相切替の機能がない)の結果です。


nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

DENON フルデジタルプリメインアンプ PMA-30が来ました [オーディオ]

DENON PMA-30が来ました。
PMA30_1.JPG
PMA30_4.jpg
リモコンが小さすぎて使いにくいです。DCD-50のリモコンと比べ、電池の出し入れがしやすくなったことは評価できます。

PMA-30のリモコン(左)とDCD-50のリモコン
PMA30_2.JPG
PMA30_3.jpg


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

DENON フルデジタルプリメインアンプ PMA-30を注文しました [オーディオ]

私は以前から一度でいいから、フルデジタルアンプの音を聞きたいと思っていました。
そこで、現状で最も安価なDENON PMA-30を狙っていました。
最近になって、Amazonが定価の54%引きの24,633円に値下げしましたので、さっそく注文しました。すでに、対となるCDプレーヤーDCD-50は入手済なので今から楽しみです。
PMA-30.jpg

タグ:PMA-30 DENON
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

Amazon12ゲージLC-OFCスピーカーケーブルを試聴してみました。。 [オーディオ]

Amazon Basicsシリーズ、12ゲージのLC-OFCが30mで2699円というのもあまり高くないので、購入してみました。
アマゾンLCOFC2.JPG
アマゾンLCOFC7.JPG

音の比較は、3.5mm2(1芯線構成:Φ0.32mm×45本)(4芯キャプタイヤ)1.4m×2本 としました。Amazon12ゲージも同じ長さ 1.4m×2本で同じ条件で比較しました。

<試聴システム>
・CDプレーヤー PIONEER PD-30AE
・プリメインアンプ ONKYO A-9050
※接続:CDからコアキシャルデジタル出力し、A-9050のデジタル入力へ接続。ケーブルはオーディオテクニカ製コアキシャルデジタル専用ケーブルAT594D/1.0m。DACはA-9050内蔵のものを使用。
・スピーカー D-100改(長岡鉄男氏設計のバックロードフォーンD-100をベースに変更を加えたもの):D-100からの変更点
 ・スピーカーユニットをFF125K→FE126Enに変更
 ・スーパーツィーターとしてFOSTEX FT17Hを逆相接続で追加。クロスオーバー周波数は29KHz
  で0.68μFのPARC AUDIOのポリプロピレンコンデンサーで6dB/octのフィルターのみ。
  アッテネータはオーディオ用抵抗で構成。FE126Enの能率に合わせこみしました。
 ・板材をt=15mm合板からt=12mmのパーティクルボードに変更
 ・板材を薄くしたため、バッフル・天板・背板を板材2枚重ねで補強
 ・音道に変更なし。
参考:D-100のホーンカットオフ周波数は64Hz

<試聴に使ったCD>
・J-pop、Rock、80年代POPS・DISCO MUSIC

<試聴結果>
・3.5mm2キャプタイヤは、2.0mm2キャプタイヤよりも透明感・音像・パンチ力向上。ダイナミックレンジが広がり細かい音も聞こえてきました。
・Amazon12ゲージLC-OFCは、3.5mm2キャプタイヤに比較して、透明感・パンチ力がやや低下。しかし、聞きやすい音になりました。3.5mm2キャプタイヤは、切れ味が良すぎて、たまに、高音がややヒステリックに聞こえるSOURCEもありました。言わば音源に正直すぎて疲れる音というやつです。Amazon12ゲージLC-OFCも、音像定位は良いので、BGMとしては聞きやすい音です。
・CDの録音の良し悪しまでわかってしまうのが、3.5mm2キャプタイヤで、無難に聞かせるのがAmazon12ゲージLC-OFCという感じです。これは好みが分かれるところです。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

Amazon12ゲージLC-OFCスピーカーケーブルを入手しました。 [オーディオ]

Amazon Basicsシリーズでもともと平行線型スピーカーケーブルで14ゲージ(AWG14)、16ゲージ(AWG16)という細いケーブルを扱っているのは知っていましたが、最近、12ゲージのLC-OFCを売っているのを知って興味を持ちました。30mで2699円というのもあまり高くないので、ダメ元で購入してみました。
アマゾンLCOFC1.JPGアマゾンLCOFC2.JPG
アマゾンLCOFC7.JPG
構造は、12ゲージ(AWG12)の平行線に白いビニールカバーをしたもので、キャプタイヤのように線材のまわりを樹脂で覆っておらず、カバーと平行線の間にはスキマがあります。芯線1本はHP上では明らかにされていませんが、本数からしてΦ0.32mm×37本 構成のようです。断面積は12ゲージですから約3.0mm2でキャプタイヤの3.5mm2より若干細いことになります。

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

スピーカーケーブル論争 番外編 [オーディオ]

ここまでの長岡鉄男氏の自論に異議を唱える方々もみえるでしょう。たとえば、モンスターケーブルは平行線型で14~16ゲージという細いものが中心で、いわゆる長岡氏が言う良くないものになります。このケーブルを使用している人は気分を害するでしょう。

要は自分のメインシステムで自分の好きな音が鳴ればスピーカーケーブルは何でもよいと思います。

長岡鉄男氏はハイCPを目指した結果、強電用のタフピッチ銅を使ったキャプタイヤケーブルに行き着いただけです。私は貧乏なので、長岡氏のハイCPには賛成ですが、お金がある方々はオルトフォンやモンスターケーブルで自分が好きな音が鳴ればそれはそれで正解だと思います。
5.5mm2キャプタイヤスリーブ接続4.jpg

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

アンプ→スピーカー接続ケーブル論争5 [オーディオ]

私は下記のキャプタイヤケーブルを入手し比較試聴しました。
 A:1.25mm2(1芯線構成:Φ0.18mm×50本)(2芯キャプタイヤ)1.5m×2本
 B:2.0mm2(1芯線構成:Φ0.26mm×37本)(2芯キャプタイヤ)1.5m×2本
 C:3.5mm2(1芯線構成:Φ0.32mm×45本)(4芯キャプタイヤ)1.4m×2本
 D:5.5mm2(1芯線構成:Φ0.32mm×70本)(4芯キャプタイヤ)1.5m×2本
※CとDは入手できるのが4芯だったので、4芯のうち対向した2芯のみ使用しています。また、Dのみは、プリメインアンプ及びスピーカー端子接続するには太すぎるため、Bのケーブルを15cm切り、圧着スリーブというアルミ製の線を圧着して継ぐものの5.5mm2仕様を使用して、2つの線をつなぎました。圧着工具でスリーブを3箇所くらいかしめ、その後100%Snはんだでスリーブとケーブル芯線をはんだ付けしました。その後、継いだ部分や芯線が見えている部分等導体は絶縁用ビニールテープでしっかり巻き、すべて絶縁してしっかりと固定しました。
5.5mm2キャプタイヤスリーブ接続1.JPG
5.5mm2キャプタイヤスリーブ接続2.jpg
5.5mm2キャプタイヤスリーブ接続3.jpg
5.5mm2キャプタイヤスリーブ接続4.jpg
<試聴システム>
・CDプレーヤー PIONEER PD-30AE
・プリメインアンプ ONKYO A-9050
※接続:CDからコアキシャルデジタル出力し、A-9050のデジタル入力へ接続。ケーブルはオーディオテクニカ製コアキシャルデジタル専用ケーブルAT594D/1.0m。DACはA-9050内蔵のものを使用。
・スピーカー D-100改(長岡鉄男氏設計のバックロードフォーンD-100をベースに変更を加えたもの):D-100からの変更点
 ・スピーカーユニットをFF125K→FE126Enに変更
 ・スーパーツィーターとしてFOSTEX FT17Hを追加。クロスオーバー周波数は25KHzで0.68μF
  のPARC AUDIOのポリプロピレンコンデンサーで6dB/octのフィルターのみ。アッテネータは
  オーディオ用抵抗で構成。FE126Enの能率に合わせこみしました。
 ・板材をt=15mm合板からt=12mmのパーティクルボードに変更
 ・板材を薄くしたため、バッフル・天板・背板を板材2枚重ねで補強
 ・音道に変更なし。
参考:D-100のホーンカットオフ周波数は64Hz

<試聴に使ったCD>
・J-pop、Rock、80年代POPS・DISCO MUSIC・Rock

<試聴結果>
◎ケーブルA
・私はずっとスピーカーケーブルとして、この線を使用してきたので、いつも聴いている音。

◎ケーブルB
・Aより透明感が向上し、音像の輪郭がはっきりし、音にパンチ力もありました。

◎ケーブルC
・Bよりさらに透明感・音像・パンチ力向上。ダイナミックレンジが広がり細かい音も聞こえてきました。

◎ケーブルD
・Cよりさらに透明感は向上。しかし、音像がぼんやりし、パンチ力低下。全体に音がぼやけた印象になりました。

<結論>
・私のメインシステムでは、3.5mm2(1芯線構成:Φ0.32mm×45本)(4芯キャプタイヤ)1.35m×2本のケーブルがベストでした。
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。